【第17回】小池 弘人 先生

▲017小池弘人.jpg



『ジャングルカンファレンスからの力』


小池 弘人 (コイケ ヒロト)
小池統合医療クリニック院長
統合医療カンファレンス協会代表理事


 東京で統合医療専門の小池統合医療クリニックを開設して8年が経ちました。統合医療の臨床において、最も手薄な領域とも言える相談型、支援型の外来を展開しながらも何とか今日までやってくることができました。これは様々な方のご支援に加え、カンファレンスという場におけるセラピストをふくめた医療従事者の方々のご助言、ご助力によるところが大きいと感じております。

 現在、8年間継続している自院での統合医療カンファレンスに加え、2か月に一度、代々木のウィルワンアカデミー様のご協力のもと、公開カンファレンス形式の「ジャングルカンファレンス(JC)」を開催しております。どちらも、アリゾナ大学の統合医療プログラムにおいて週一回開催されているラウンドテーブルカンファレンスを源とし、私が試行錯誤を繰り返しながら開催してきたカンファレンスです。

 通常の臨床病理カンファレンス(CPC)のような「唯一の正解」に至る形式ではなく、多元主義的な、ある意味でアイデア創出を目的としたブレインストーミングに近いものです。これにより、参加者は多様な視点を持つことができ、他の職種を理解し連携することも可能になってきます。具体的には、症例に対し様々な職種の立場から、見立てや意見を述べていく、そしてそれに対しては、とりあえず批判や否定はしない。一通りの意見が出てから、改めて議論を開始する、といったものです(詳細は本稿では紙面に余裕がないので、拙著『統合医療の考え方活かし方』をご参照いただけましたら幸いです)。
本年(2015年)、このジャングルカンファレンスの定期開催と拡大を目的として「一般社団法人 統合医療カンファレンス協会(IMCI)」を設立致しました。統合医療の実現におけるカンファレンスの重要性を理解し、立ち上がってくれた仲間たちとの第一歩です。

 統合医療は多職種連携をその要とします。カンファレンスはまさに多職種連携そのものであり、また参加者の生涯教育にもなりうるものです。そして私自身もこのカンファレンスから力をもらい、統合医療の実現に日々邁進していきたいと考えています。

 本年開催される山口大会では、この統合医療カンファレンス協会のさらなる成果を発表したいと思います。

【略歴】
1995年群馬大学医学部卒業
2001年同大学院卒業 博士(医学)
2001年同大学医学部助手(学内講師)
2004年アリゾナ大学統合医療プログラム修了
2007年小池統合医療クリニック開院
タグ:医師
posted by IMJ2015事務局 at 00:00 | A私と統合医療