【第38回】中島 旻保 先生

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『近代医療に求められるもの』


中島 旻保(ナカシマ フミヤス)
中島カイロプラクティックセンター院長 中島旻保 D.C
米国政府公認ドクター 
統合医療学会代議員 

 21世紀に入って医療はものすごく変貌してきた。未来型最新医療が急速に伸び、昔から行われていた医療が徐々になくなってきた。しかし、未だ患者中心の医療ではなく医療者中心の医療になっている。

疾病を治療し、症状や症候を緩和する方法では2つあり、昔からある「原因療法」と近代医学の根本になっている「対症療法」とである。人間の心身全体を診て原因を追究することが真の医療であるが、昨今、医療は趨勢になり疾病のみを治療することがベストと考え実践されている。

 未来型医療は必ずしもハイテクばかりを使った医療ではなく従来から行われている医療を混合して行うことが根本療法につながってくるのではないだろうか。これが健康で幸せな一生を送るためどうするかという視点につながる。患者さんのクオリティーオブライフQOL(生活と人生の質)を追い求めることがそれに見合った医療方法ではないか。

 医学の父ヒポクラテスの考え方は人間を一個体として考え、その中に心と体そして生命を宿し自然の形で無理のない治療を施すことが人間の安全性であり、それが幸せにつながるとしている。医療は患者さんと医療者の信頼関係がもっとも重要な事柄であり患者の救命や健康回復が最優先で行われるべきものである。

 近年、我々の行なうカイロプラクティックも経験や勘でおこなわれてきた従来の方法から最新医療機器を使った検査で異常個所を見つけ出し、適切な処置を施すことが最良と考えられて来ている。新しい「ソフトウェア」などを駆使して行うことがこれからの近代医療の方向性を見極める上では大切ではないだろうか。医療の主体は患者さん自身である。患者さんが求める医療をより正確に提供していくことがこれから求められるものになっていく。その意味から我々の分野でも立体的姿勢分析プランニングシステム(3次元コンピューターグラフィック(3DCG・three dimensions computer graphics)のコンピューター分析を用いて身体のDiagnosis(診断)を行うことが出来る時代に入ってきた。3DCGで患者さんの状態を把握して立体像を作成して、身体の筋・骨格系の読影が可能になった。つまり、これまで立体的に分かりえなかった異常(歪み)部位をあらゆる方向から読み取れることが出来、術前術後の比較が容易になりそれによって症状が消失し、負傷部位が確実に回復することが出来る。

 この分野がさらに研究され臨床に用いられれば我々が新たな治療分野として発展していくと考えられる。MRIやレントゲンだけの診断から3DCGを使った方法を加えることによって原因療法を見つけ出すことが出来る。

 これがこれからの未来型近代医療の一端となれば素晴らしいことである。統合医療により良い物を持ち寄って治療することこそ患者さんの喜びにつながっていくと信じてやまない。 
医療から予防医療、そして健康医療に発展していけば多くの方々が苦しまずに安全な治療を受けられる、それが尊厳ある生き方につながる。

                                      
【略歴】
米国アイオワ州パーマーカイロプラクティック(医科系)大学卒業。
その間、解剖学・神経学などの基礎医学をはじめ、小児科学・産婦人科学、その他心理学など幅広く習得。さらに卒業後教育にて、臨床診断学・X線学を専攻、独自の自然医療を確立・実施する。その医療技術と人柄から、政財界、芸能界、スポーツ界をはじめ医師などからも絶大な信頼を得ている。診療の傍ら講演、雑誌や医学誌への執筆など幅広く活躍中。
日本カイロプラクティック評議会会員。
日本統合医療学会代議員。
ゲノムドクター認証医学会資格。

〈著書〉
首回り健康法(実業之日本社) 
ヒポクラテスが教える「癒す力50」(かんき出版) 
O型は深夜に焼き肉を食べても太らない(講談社) ほか多数

タグ:医師
posted by IMJ2015事務局 at 17:02 | D統合医療に期待していること