【第27回】福沢 嘉孝 先生

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【新センター設立情報】
『先制医療と統合医療を包括した国内初の新センターの設立』

福沢 嘉孝 (フクザワ ヨシタカ)
愛知医科大学大学院医学研究科
(先制統合医療戦略・健康強化推進学分野)
先制・統合医療包括センター長・教授

 平成27年4月1日付けで,本学では以下の背景及び主旨により,先制医療と統合医療を包括した全国初のセンターが設立されました.日本統合医療学会の会員の皆様のご支援・ご協力を是非とも宜しくお願いします.

《背景・主旨》
最近,健康に対する国民の意識は非常に高揚してきています.その理由の1つとして,悪性新生物(癌)の罹患頻度は,年々増加の一途を辿り,日本人の死亡数の最多な原因疾患を占めているからです.国(厚労省)・愛知県は各々健康日本21(第2次),健康日本21あいち新計画を策定し,中・長期的な視点から生活習慣病を予防し,少しでも『健康寿命延伸』を実現ことにより,個々人の生活の質(QOL)の向上を図ろうとしています.

 本学が存在する長久手市も国・県の健康策定に準拠し,長久手市健康づくり計画(第2次)を遂行中です.本市の人口増加率は県内1位であり,出生率及び生産人口比率も国・県よりも高い比率で推移する特徴を有しています.その点で,本市は県内でも有数の若くて元気な活気ある市といっても過言ではありません.一方,既述の如く,本市も最近の生活習慣病の背景を反映して,悪性新生物(癌)の罹患率が高く,住民の約30%にも達しています.しかも,国・県に比較して全死因に占める悪性新生物(癌)の割合が高いのが特徴です.この様な特徴を有する地域住民の健康寿命を更に延伸させる秘策としては,地域の中核病院としての本学が,1)生活習慣病予防(特に,癌)を未病の段階から(超)早期にリスク診断し,個々人の将来の健康状態を予測する(先制医療),即ち先手を打つことで意識付け・行動変容を惹起させ,生活習慣病を予防・改善・治癒(含,統合医療)に導くことが,本学の担う最大の社会貢献(本学の理念)と考えています.即ち,community-based health promotion(CBHP)の理念でもあります.この方向性は,本市(含,国・県)の「健康寿命延伸」の基本目標とまさに合致しています.

 以上の背景を鑑み,本年4月から先制・統合医療包括センターが理事会承認下,設置されることになりました.そこでの医療に有効なツールの1つとして,本学が提唱するゲノム外来・検診システム(Aichi Medical University Genome System:AMUGeS:アミュージス)があります.本外来では主に,1)癌のmRNA発現リスク診断と,2)長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子のmRNA発現診断(messenger RNA検査:メッセルナ検査)を実施します.これにより,単なる予防医療ではない真の意味でのSelf-medication(セルフメディケーション)が大いに期待できます.
   
   【略歴】
昭和59年:愛知医科大学医学部医学科卒業
平成6年:医学博士取得(肝臓病学専攻)
平成13年:内科学講座消化器内科助教授(臓器別診療科)
平成21年:愛知医科大学大学院医学研究科(医学・医療教
         育学分野)教授・医学教育センター長
平成27年:愛知医科大学大学院医学研究科(先制統合医
         療戦略・健康強化推進学分野)先制・統合医療
         包括センター長・教授
タグ:医師
posted by IMJ2015事務局 at 00:00 | Eフリーコラム(健康情報など)